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ハタハタを干している様子と佐竹義重。

「ハタハタ」といえば東北地方が有名ですけど、山陰沖の日本海も良く獲れるんです。

春はホタルイカだけでなく、ハタハタも獲れる香住柴山漁港!
​港の近くで魚を干している小さな水産加工屋の今西康喜です。

今回は「ハタハタ」を干している様子をチョット紹介いたします。

まず「ハタハタ」特徴といたしまして、ウロコが無く皮ごと食べれます。
​白身はアッサリ味で、脂はオレイン酸が主体でコレステロールを下げる作用があり、動脈硬化・高血圧・心疾患の予防に効果があるそうです。

柴山漁港のセリ場でのハタハタ。

下に氷が敷いてあるので鮮度が保たれます。

​競り落したハタハタを軽トラックで弊社に運び、即料理!
腹を切って内臓等を取り洗浄機で回転させます。

綺麗になったハタハタを、塩水に漬けます。

数時間後、エラから口に串を刺して等間隔に並べます。

キスやカレイと違って、串で魚体を傷つけません。

​ハタハタを触る時は、エラの近くにトゲがあるので、こちらが傷つかないように注意です。

乾燥機に入れる前の、整列したハタハタです。
​白っぽい色をしているハタハタは皮が薄くて柔らかく、美味しいんですよ♪

​水分が下に落ちるように、腹をしっかり切ってあります。
​この写真だとわかりにくいかな…。

しっかり乾燥させて、発泡スチロールに並べて完成!

出来たてはツヤツヤして輝いております!
​美味しそう~♪

コゲないように焼いて召し上がってくださいね♪

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私の個人的な食べ方は、焼きたてを尻尾からカブりつきます。
さすがに頭までは食べませんが…。
​手を汚さず、箸で綺麗に食べれます♪
そして、日本酒をゴクリ!!
あ、日本酒は常温がお薦めです。
​(個人的な意見です)

そんな干物大好きな店長が干した「干し魚」は急速冷凍してあります。
​ご家庭で焼いて、アツアツで召し上がってください。
ネット販売しておりますので、いつでもよろしくお願いします。
今西食品ネット通販
電話:0796-37-0016
​FAX:0796-37-0566
もちろん電話やFAX、店頭でも販売いたしております。

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干し魚は炭火焼が、さらに美味しですよね♪

屋外でのバーベキュー、肉だけでなく魚も食べましょうね~♪

ちなみに、ハタハタは東北地方では「サタケウオ」とも呼ばれているそうです。
​ん!?東北のサタケ!!
そう!戦国大名の佐竹氏が名前の由来!
​伊達政宗のライバル!猛将、佐竹義重(鬼義重)が有名ですよね♪

​佐竹義重の息子で当主「佐竹義宣」は石田三成と懇意にしていた為、関ヶ原の戦い前に西軍に味方しようとしていました。
しかし、隠居していた父「佐竹義重」は猛反対!
​「徳川家康に味方せよ!上杉と戦え!」と。

​結局佐竹家は、真田家のように親子で分かれて戦うのではなく、曖昧な立場(中立)で静観。
​徳川家康は佐竹氏を警戒し、次男の結城秀康等を守備に残して、全力で関ヶ原へ進軍できませんでした。

でも関ヶ原では徳川率いる東軍が勝利!
​佐竹氏は取り潰されなかったものの、先祖伝来の常陸(茨城県)から石高を減らされ出羽久保田(秋田)へ転封。

​佐竹氏が経済的にも困窮した為、ハタハタを積極的に漁獲し名産品として普及させ「サタケウオ」と呼ばれるようになったとも。
(諸説あります)

​ハタハタの卵巣を「ブリコ」と呼ぶのは、佐竹衆が常陸で正月にブリを食べていたのを秋田ではハタハタで代用。
ブリを名残惜しんで、卵巣を「ブリコ」と呼ぶようになったとも。
​(諸説あります)

佐竹義重をはじめ家臣団は「石田三成に気を使って失敗!常陸時代が懐かしい」と哀愁の想いですね。

​蛇足ですが、佐竹氏が秋田に移動する時に常陸の美人女性を連れて行き、今でも秋田に美人が多いとも。
​(諸説あります)

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